TW200にIPFのオフロードフォグランプを取り付けた

こんにちは

めぐさんです。

 

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今回はメーカー品のフォグランプを取り付けてみました。

 

↓以前紹介したフォグランプの取り付け位置や機材の話はこちら↓

works-megusan.hatenablog.com

 

中華製フォグをメーカー品に交換したい

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私のTWにはKAWELL社製の18Wフォグランプが2基装着されています。

 

この製品を購入したのが2018年。

 

フォグランプの飾りボルトが購入時から一つ付いていなかったことが少々気になる点ではありましたが、使用には問題なく3年ほど運用して一度も壊れることなく使用していました。

 

しかし、以前から悩まされていた取り付けステーや本体の錆がかなり目立つようになってきたこと、ライトレンズが曇り始めたり若干黄ばんできたような感じが見受けられそろそろパーツの更新が必要かなぁと思い始めました。

 

フォグランプの選定

ということで交換するフォグランプを探してみます。

 条件としては角形であること、ヘッドライトで足りない照射範囲をがっつりとカバーする照射範囲であることの二つ。

 

林道や対向車の来ない場所でのみ使用することを条件にしているためカットラインや上方拡散制限などは選定条件の範囲外としました。

Baja Designs Squadron Pro, Pair Driving/Combo LED

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Spec(1個あたり)

明るさ: 4,600lm

消費電力: 40W

寸法: 3.07" x 2.77" x 3.07"

重量: 340g

価格:399.95$(2個入り)

 

アメリカのBaja Designs社のオフロードドライビングランプです。
日本だとラングラーなどクロカン系輸入車や、ホンダやハスクバーナなどの社外ヘッドライトキットで知っている方もいるのではないでしょうか。

 

明るさや配光特性により色々なバリエーションがあるシリーズの中で、こちらはドライビングコンボというタイプ。

コンボという名前の通りスポットライトとフォグライトを上下に並べて取り付けることで、オフロードに必要な遠くへの明るさと手元の明るさの両方を確保した製品です。

 

Squadron Pro, Pair Driving/Combo LED

 

IPF 600 series 2inch CUBE Driving Lamp

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Spec(1個あたり)

明るさ: 2,200lm

消費電力: 21W

寸法: 101.6mm x 105.0mm x 95.0mm

重量: 780g

価格:29,800¥(2個入り)

 

日本では各種ヘッドライトバルブやオフロード用フォグランプなどで知られているIPF。

有名なところだと2008年シーズンのWRCでスズキワークスへのフォグ提供や、現在ではスバルのニュルブルクリンク24時間耐久やチーム新井への各種ライト類提供などを行なっていたり、ガードバーなどで有名なARB社のライト類の生産元として知っている方も多いかと思います。

 

ボディデザインとしてはRigid Industriesのものと似ていますが、特徴的なのがライトに装着されているシリコン製ライトガード。

ガードとしての機能だけではなく上方に錯乱させてしまう光をカットすることで対向車への眩惑を防止しています(ただしそれでも市街地で使うにはかなり眩しいです)。

 

また、東南アジアで開催されているオフロードレース、AXCR(アジアクロスカントリーラリー)でタレントの哀川翔が駆るFJクルーザーがこのライトを使用しており、オフロードレースなどの過酷な使用で実績を残したライトでもあるため、信頼性はこの中では一番高いと思われます。

 

www.ipf.co.jp

 

PIAA 2000 SERIES LED LIGHT PODS

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Spec(1個あたり)

明るさ: 1,200lm

消費電力: 9.2W

寸法: 60.0mm x 81.0mm x 58.0mm

重量: 不明

価格:108.0€(2個入り)

 

日本では各種ライト系パーツやワイパーなどで知られているPIAA。

特にバイク乗りであればセロー250のワイズギア製フォグランプ(LP530)でPIAAの名前をみたことがある方もいるかもしれません。

 

こちらは主にヨーロッパ向けの商品で、特徴的なのはサイズの小ささ。

セロー250用に取り付けるキットがある同社のLP530よりもさらにコンパクトに仕上がっていることで、取り付けの自由度がかなり上がっています。

上記の二つと比べると若干暗目の1,200lmではありますがバイクでの使用では十分すぎるほど。

少なくともKAWELLのLEDフォグが1260lmで18Wということを考えると半分の9Wで同程度のスペックを出せると考えるとかなり優秀だと思います。

 

残念ながらネット通販上で販売しているサイトを確認することができず、購入することが出来ないかPIAAに直接問い合わせてみたところ、オートバックスなど自動車系部品量販店を経由してPIAAに注文をかけることで購入可能とのことでした(実勢価格¥25,000)。

 

www.piaa.co.jp

 

今回装着するフォグランプ

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今回購入したのはIPF 600 series 2inch CUBE Driving Lampです。

 

選定理由としてはデザインと価格です。

やはり装着時にIPFのロゴが目立ち見た目のインパクトが大きく、価格と性能のバランスもこの中では一番良いと思います(Amazon実売価格19,000円)。

 

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今まで使っていたKAWELLと比較するとこんな感じ。

 

梱包時はこのようにレンズに保護フィルムが貼られていました。

 

ステーの材質が明記されていませんがおそらくアルミでしょうか?

ヘアライン仕上げですが個人的には黒いステーだと嬉しかったです(もしかしたらアルマイトか粉体塗装を今後行うかもしれません)。

 

寸法としては一回り大きくなった感じでかなり堅実な印象ですが、重量は100gほど軽くなっています。

ただしそれでも持ってみるとずっしり重さを感じるのでバイクの重量増加に大きく貢献しているような感じです。

 

フォグランプの固定方法

以前は市販のL字ステーを使ってましたが…

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以前は画像のようにPOSHのウインカーステーにもう一つL字ステーを組み合わせる形で取り付けをしていましたが、IPFのフォグランプの780gという重さとTWの強力な振動に耐えることが出来ず残念ながらL字ステーが折れてしまいました。

 

バイク、特に単気筒の車両は振動が多くこの手のL字ステーにはかなりの負担がかかります。

特に画像のように振動に対して面になるように取り付けた場合は振動をモロに食らうようで、低速で走っている際にはタイヤの振動、速度が出るとヨーイングなどが原因でかなり強い振動がL字ステーに伝わります。

フェンダーレスの車両でナンバープレートに亀裂が入ってしまうのと同じような感じですね。

溶接などができれば高強度なステーを作ることができるのかもしれませんが、残念ながら私にその設備はありません。

 

そこで、今回は趣向を変えていくつかのパーツで支持をするステーを製作してみることにしました。

 

取り付けステーを作る

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部品は全てモノタロウで発注。

画像には入っていませんがジョイントの上にスプリングワッシャー、通常のナットの上にワッシャー、カラーとジョイントの間にノルトロックワッシャーを追加しています。

(下の画像を見ればどこに何が入ってるかわかりやすいかと)

 

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組み上げるとこんな感じ。

 

出来るだけ面接触でブラケット直下までステーを伸ばし、クレビスジョイントで強度を確保しつつネジ穴を90度オフセット。

更にジョイント部はナットを交互になるように当ててやることで強度を持たせられないかという狙いがあります。

 

ウインカーステー部分は厚みのあるステンレスでL字部分の面積も大きいですし、車両の縦の振動に対して垂直にあたるのでクラックが入ることは少ないだろうと判断してそのまま使用することにしました。

 

また、それでも強度が足りずに走行中に折れてしまった場合、配線に負担をかけてしまい非常に危険なのでワイヤーを使い脱落防止措置を図りました。

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フェンダーの固定に使用しているベーツライトステーに穴をあけ、ビス留め端子をボルトナットで固定。

ライト側は角度調整の際に緩める小さい方のボルトの隙間にループ加工をしたワイヤーを直接突っ込みボルトで貫くようにしました。

 

配線作業は以前取り付けてたフォグランプの配線がステム付近まで来ているので、付属の配線を潔くカットし110型カプラーを装着してそのまま繋いで使用しました。

 

フォグランプ用インジケーターランプの取り付け

フォグランプはあくまでヘッドライトの光では暗すぎて目の前を確認できない場合に使うものであるため、市街地などで使うと対向車や歩行者に多大な迷惑をかけることになります。

こちら側からフォグランプが点灯していることを確認できない場合、対向車に向けてフォグランプの明かりを照射していても気づかない場合があります。

特に昼間など周りが明るい場合はかなり気づきにくいです。

 

フォグランプを取り付けた際は必ずインジケーターを同時に取り付けましょう。

メーターに埋め込んでみる

私はいかにも後付けな雰囲気のインジケーターが苦手です。

ですが残念ながら既存のインジケーターにフォグランプを割り当てられる場所はありません。

 

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そこで、少しでも後付けのステーなどを使わないために今回はスペースの空いていたタコメーターに埋め込んでみることにします。

 

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非分解のメーターですがスクレーパーと薄いマイナスドライバーを数本使い、抉っていくとこんな感じに分割できます。

 

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空いてるスペースに穴を開けて市販のインジケーターランプを埋め込みます。

今回は内部構造がシンプルで取り回しやすい構造ではありましたが残念ながら肝心の埋め込みスペースがギチギチで付属のナットでパネルを挟むことができなかったので、永久固定としてエポキシ接着剤で固めました。

 

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抉った際に出来たバリを削って隙間に埋めるようにエポキシ接着剤を流し入れます。

この時ヘラである程度押し込みながら充填し、固まる前に爪楊枝で押し付けるように整形してやると後の研磨が不要で綺麗に仕上がります(基本的に内部に切削粉が落ちてレンズを汚さないために接着後には出来るだけ削ったり穴を開けることのないようにしましょう)。

 

画像はないですが配線はスイッチ側からスプライスを使用し分岐させました。

 

元に戻して完成です。

 

完成

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こんな感じになりました。

インジケーターもスマートに装着でき、本体も装着後のテスト走行でグラつくこともなくかなり強靭な取り付けが出来たと思います。

 

点灯チェック

今回は街灯の一切ない直線での計測です。

一般道なのでポールの間隔は40m以下となっています。

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こちらが今使用しているPolisportsのHALOヘッドライト(H4)にスフィアライトのライジングαの組み合わせでのロービームです。

 

配光特性の関係で真ん中のみがぼやっと光り歩道側はあまり明るくないのがわかると思います。

夜の市街地や車通りのある一般道ではこれくらいで十分だと思いますが、幅広い配光が求められる夜の旧道や林道では物足りません。

 

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フォグランプを追加で点灯させるとこんな感じ。

奥までしっかり見えることはもちろん今までは見えなかった電柱や奥の草むらまで幅広くしっかりと見えるのがわかると思います。

 

林道は基本的にもっと細い道なので更に明るく見えると思いますが、これにより道路を支障するツタや飛び出している木の枝なんかも見えて素早く減速や避けることができますし、当然路面状況も確認しやすいです。

そして今回はシリコン製ガードを取り付けたまま計測したので取り外してしまえば更なる光量アップにも期待できるわけですね。

 

総評

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今回はIPFのCUBE600シリーズフォグランプを装着しました。

 

予想外のL字ステーのクラックを食らったりなどトラブルもありましたが無事装着できて一安心です。

 

現状での課題点はクレビスジョイントがユニクロメッキでおそらく鉄製ではないこと(耐食性がないため数年以内に錆びてきたり、ステー周りに使用しているステンレス部品との電位差による錆が発生する可能性がある)、インジケーターが明るすぎて夜間は眩しいことが挙げられます。

クレビスジョイントに関しては気長にステンレス製を探せば問題はないのですがインジケーターはこちらで対策をする必要があるので、抵抗か何かを経由させて発光量を落としてやろうかなと考えています。

 

次回は磨り切ったフロントタイヤの交換について(とは言ってもタイヤ屋さんに作業自体はお願いしますが)をお届けする予定です。