XT250T流用タコメーターの針交換

こんにちは

めぐさんです

前回の記事で次回はタイヤ交換の話…なんてことを言いましたがこちらが先になりました。

 

 

 

メーター針が折れた

f:id:Works_Megusan:20210516152916j:plain

車両から取り外してきました。

 

根元部分から折れています…

メーターも所詮は樹脂部品、XT250Tからの流用なので約40年前の部品と考えると紫外線によってかなり劣化した状態と考えられますね。

 

この場合、ほとんどの方が別のものに交換するという選択肢を選ぶと思いますが、このタコメーターはノーマルのデザインを出来るだけ崩さないように純正流用でしかも正確性に優れた機械式という条件で探し出したものなのです。

そのためこのメーターから変更ということはしたくはありません。

 

というわけで今回はメーター針の交換をしてみましょう。

 

 

ドナー探し

どのメーカーのメーターも基本的に非分解構造です。

 

そのためメーター針単体を入手するとなると、アリエクやアリババなどの中国系雑貨サイトから入手するか別の車両のパーツから部品移植をするしかありません。

 

最初は雑貨サイトから入手するのが安価に済むから良いかなぁと考えましたが、最大20日という長い納期や手続きの面倒くささを考えると、別車種用の安いメーターを入手して移植してしまうことが一番確実なのではと考えました。

 

f:id:Works_Megusan:20210516160302j:plain

というわけで入手したのがDJ-1のメーターです。

ジャンク…ではありませんでしたが650円で入手。

 

ホンダ車のメーターですが、スピードメーターと燃料メーターの二種類で大小違うサイズの針があることやメーター基部のデザインが似ていることが選定理由となりました。

また、こちらも古い車種でしたが一応メーター針の劣化具合が酷く無さそうだったので長期間の使用にも耐えられそうです。

 

取り付け部分の寸法が全くわからない状態での見切り購入でしたが、最悪エポキシ材で固めるなりピンバイスの類で穴を広げてしまえば問題ないだろうということでこんな感じに。

 

メーター針の取り外しから組み込みまで

ドナーメーター針の取り外し

このメーターはラッキーなことにビス3つを外せばメーターレンズを取り外すことができます。

f:id:Works_Megusan:20210516153005j:plain

(撮影のために一度メーター針を外してからもう一度重ねています。分解時はこの角度にすると取り付け部分にダメージが行く可能性があるので注意)

 

こんな感じにピックやマイナスドライバーを駆使してまっすぐ引くように力を加えるとじわじわと抜けていきます。

f:id:Works_Megusan:20210516152954j:plain

外れました。

f:id:Works_Megusan:20210516153016j:plain

同じ要領で燃料計も取り外し。

今回は寸法が近かった燃料計のメーター針を取り付けることにしました。

 

タコメーターのメーター針の取り外しから組み付けまで

私の使っているメーターは一度分解し接着剤で固めてあります。

f:id:Works_Megusan:20210516152941j:plain

まずはこの接着を剥がすために先の尖った工具で接着面をめがけて優しく打ち込みます。

 

f:id:Works_Megusan:20210516153028j:plain

外れたのでメーター文字盤の0の下にあるピンを抜き、メーターがフリーになった状態で折れたメーターの指す場所に印をつけておきます。

この印に合わせて新しい針を取り付けるのですが、もしここの印がズレてしまうと回転数に対して正しく針が動かなくなるので慎重に作業しましょう。

 

f:id:Works_Megusan:20210516153042j:plain

先ほどと同じ要領でメーターを外しました。

この時点でメーター針の根元が曲がっていたりしていないかチェック。

 

f:id:Works_Megusan:20210516153054j:plain

メーターの針が正しい位置にセットされているか確認したら手でグッと真っ直ぐ押し込み圧入完了です。

今回このDJ-1の燃料メーターは取り付け基部の径がぴったりなものの、基部の高さがやや高く針の長さがほんの少し小さかったのですが、高さに関しては取り外したメーターを参考に根元の樹脂部分をニッパーでカット、針の長さに関しては0止めのピンにちゃんと接触したのでとりあえずそのままに。

ヤスリで研磨しつつ穴を整えて取り付けました。

 

最後にメーターを軽く動かしてみてズレたりがないか確認しましょう。

f:id:Works_Megusan:20210516153105j:plain

 

f:id:Works_Megusan:20210516153119j:plain

最後にメーターの0止めのピンを挿入してメーターレンズを戻し、再び接着剤を充填して移植作業は完了。

 

f:id:Works_Megusan:20210518214152j:plain

組み込みは元に戻すだけなので簡単。

 

接着剤の乾燥時間はかかりますが作業自体は1時間もかからず終わりました。

 

作業してみての感想

f:id:Works_Megusan:20210520011929j:plain

メーター分解は正直かなり難易度が高いと思っていた作業でしたが、丁寧に作業すればそこまで難易度は高いものでも無いかなぁという実感でした。

 

実作業時間も初回のメーターケースの分解と接着後の乾燥時間を除いてしまえば一時間もかからないですし、分解できるタイプであれば必要なメーター針の寸法さえ把握できればピックとマイナスドライバーなどで簡単に作業することができると思います。

 

そのうちスピードメーター側もやってしまいたいのと、これでメーターを簡単に分解できることがわかったので今後メーターパネルを市販シートなどを使ってカスタムすることができるようになったっていうことですね(ELメーターなんかも作れたら面白そう)。

 

ついでに

f:id:Works_Megusan:20210518214138j:plain

前回の記事でLEDが明るすぎる気がしたので10Kオームの抵抗を入れてみました。

 

次回こそはタイヤの記事を書きたいですね…