追記:2024年最新版の記事を作成しました!
こんにちは
めぐさんです。
海外にも日本のメーカーのオフロードバイクが沢山ある
ただの海外かぶれじゃねーのって思う節もありますが、
私にとって魅力ある車種は国内だけじゃないよーって感じです。
今回はオフロードバイクでは一番身近な軽二輪枠の125cc以上250cc以下から過去に日本で販売されていた車両と日本国内未発売の車両をメーカー別にピックアップしてみました。
なお、こちらで紹介する車両はあくまで紹介というだけであり確実に日本で手に入るものとは限りませんし、仮に手に入れようとする場合も途方もない労力が必要な車両が大多数を占めているのでご注意ください。
YAMAHA
YAMAHA XT250
セロー250の海外版です。
現在はアメリカ、オーストラリア、アフリカ方面等で販売中。
日本国内では惜しくもDG31Jが販売終了してしまいましたが、こちらはさらに古いFI旧モデル(いわゆる250第二世代、DG17J)がベースとなっています。
今後のモデルチェンジでDG31Jベースになるのかは不明です。
各販売地の法規に合わせ、ウインカーの大型化やリフレクター装着の他、ヘッドライト・テールライトが大型化され、それに合わせてカウル類もデザインが変更されています。
YAMAHA WR250R
日本国内では2017年に惜しくも販売終了、未だに販売を続けていたアメリカも2021年頃に公式サイトのラインナップから遂に消えてしまったWR250R。
しかしなんとインドネシアで未だに販売されていることが分かりました。
日本仕様との違いですが、残念ながら公式ページ内の画像により仕様が異なっているのでしっかりと確認することができませんでしたが、スペック表ではハイシート仕様となっていたため恐らくアメリカ仕様と同じ仕様になっていると思われます。
YAMAHA XTZ250 LANDER
XTZシリーズの250ccモデル。
主に中南米で販売されています。
発売は2019年。
今までスタンダードなオフ車然としたデザインだったLANDERシリーズでしたが、並行販売していた250テネレの販売終了により実質統合という形でアドベンチャー系譜にモデルチェンジしました。
152Kgの車体は空冷単気筒エンジンを積んでおり、最新バイクらしくABSやダイアグシステムを装備しています。
YAMAHA TTR230
2005年にTT-R225からモデルチェンジし、現行車種としてラインナップされているのがTT-R230。
主にアメリカ大陸全土、オーストラリアなどで販売されています。
灯火類が無いため一見するとYZ250のようなモトクロス/エンデューロ車両に見えますが、こちらはトレールやアグリカルチャーモデルとしてラインナップされているため掲載してみました。
セロー225と同系統の223ccエンジンを搭載し、YZ系と比べるとローパワーではありますが粘りのある特性は扱いやすく、車体は前後スチールリムにリアドラムブレーキのやや時代遅れとも言える構成ではありますが(おそらくUSセロー225がリアドラムで生産終了したことに起因?)軽量で堅実で整備性の良さを持っており様々な用途で愛されています。
YAMAHA TW200
日本国内では2008年のTW225を最後に生産終了していますがアメリカをメインにカナダ、東アフリカで販売中。
エンジンやフレーム関係は国内TW200E(DG07J)をベースとしていますが、セロー225と同じく五角形のタンクキャップを採用している他本国仕様としてキャニスターや各種反射板の装備など各現地の法規に合わせた仕様となっています。
YAMAHA AG200
牧場などで使用することを目的に開発された(AG=agriculture=農業)バイク。
現在ではオーストラリアをメインにアジアやアフリカ方面へ幅広く販売中。
日本での販売は1985年からわずか数年間のみでしたが世界各国では未だに当時から姿を変えず販売しており、数十年間農場バイクの定番となっている一台です。
ヤマハの中型オフロードトレールバイクの枠組みでは世界的にはXT系よりもAGの方が有名かもしれませんね…。
日本仕様との大きな違いは5速ミッションの採用と12V化がされていること。
弟分であるAG100は流石に古すぎた(1973年発売)のかYBR125系エンジンを採用したAG125へモデルチェンジしましたが、こちらのAG200はこれからも永く販売されそうですね。
YAMAHA WR155R
日本でも本国で発売された際に話題になり、SOXなどで輸入販売されています。
エンジンはXSR155やYZF-R15と同じ可変バルタイを搭載した155cc水冷エンジンを搭載。
日本のユーザーによるレビューも非常に多くこのページで紹介しているオフ車の中では一番手の届きやすい車両です。
YAMAHA XTZ150
2014年にクロッサーという名前で発売し現在はメキシコなど南米をメイン販売している車両。
ベースエンジンはYS150フェーザー系で、130kgの車体に250LANDERとは違いフロント19リア17インチというワンサイズ小さいサイズのホイールを履いています。
シート高も830mmと低めに仕上げられており、低燃費なエンジンと合わせてアドベンチャーバイクとしての側面だけではなくコミューターとしても優れた側面を持っているようです。
YAMAHA DT175
なんとヤマハの往年の名車、DTシリーズがアフリカにて現役販売中。
メインは125ccのDT125ですが、こちらも兄貴分として併売されています。
超軽量車体に構造の単純な2ストローク空冷単気筒はどれだけ過酷な環境にも耐え、NGOとしての活動や輸送支援、酪農などのアグリカルチャー的用途で永く愛されてきました。
その信頼性はヤマハのコーポレートサイトでは伝説として取り上げられているほどです。
かなり限られた枠ではありますが一部日本国内にも入っているようで、しっかり探せば新車が手に入る模様です(ただし175ccモデルが登録可能なのかは不明)。
SUZUKI
SUZUKI DR200SE TROJAN
ベースはジェベル200(=DR200SE)で国内では2005年に生産終了しましたが、農業用バイクとしてオーストラリア、ペルーなどではこのような形で生産、アフリカ地域でも販売されています。
国内ではこのトロイをベースにDF200Eが売られていました。
ウインカーが装備されていないことやスプロケット枚数の違い、左右サイドスタンド装備など用途に合わせた細かな仕様変更はありますが、国内のDFやジェベル系とそこまで大きな相違点は無く日本へ輸入し登録することへのハードルは低い模様です。
SUZUKI DR200S
1993年に発売終了したSX200Rの直系後継車種でジェベル200の兄弟車に当たります。
現在は北米とオセアニア、アフリカ圏で販売しています。
上で紹介しているDR200SE Trojanのストリートリーガルモデル(というかトロイがDR200Sのファームモデル扱い?)ですが、トロイの旧モデルがこの外見で売られていたという話もあったので、実際はTrojan発売に合わせてこの名前に変更されたのではないかなと(考察)。
トロイ譲りの信頼性にRM-Zのスタイリングを取り入れた車体は、現代チックな見た目に包まれ手軽に付き合える車体として幅広いユーザーに愛されています。
SUZUKI TS185ER
日本では1980年代に販売されていたスズキが誇る骨董バイク、TS185ERです。
以前はアフリカを中心に幅広く販売されていましたが、現在はケニア向けの車両を残すのみとなっています。
上で紹介していたDTシリーズと同じくアグリカルチャー的活用がメインとされており、DRシリーズの先祖として細々と生産されています。
KAWASAKI
KAWASAKI KLX250
国内ではファイナルエディションを最後に販売終了したKLX250。
以前はアメリカでも販売されていましたが300ccへとモデルチェンジしたため現在はインドネシアをはじめとした東南アジア圏やオーストラリアなどで販売中。
国内仕様との違いとしては、現地法規に合わせたヘッドライトの大型化、マフラーの変更、リフレクター類が追加されています。
また、オーストラリア仕様はKEHINのCVK34キャブレター仕様になっています。
KAWASAKI STOCKMAN
ベースはスーパーシェルパ。KLXを空冷化したモデルで国内では2006年まで販売していました。
現在はオーストラリアをメインに販売中で、オーストラリアカワサキでは、”オーストラリアのためにオーストラリアで設計されたストックマンは、オーストラリア独特の過酷な条件のために生まれ育った現実世界のパフォーマー”という強烈な説明をしています。
国内スーパーシェルパとの違いは各部大型キャリアやガード、泥除けが搭載されており、アグリカルチャー用途としては不要なウインカーが取り外されています。
国内でも結構容易に部品が手に入るらしくシェルパのストックマン仕様もそれなりに流通しているみたいです。
KAWASAKI KLX150/BF/L
デビュー時は日本にも並行輸入され各メディアでも話題になったのがKLX150。
現在は東南アジア、オーストラリアをメインに世界各地に販売展開しています。
144ccというやや小さな排気量ですが一丁前に前後ディスクで倒立フォークを装備、一応デュアルパーパス的位置付けをしているものの他社の150ccクラスオフロードバイクよりもオフロード用途に特化させています。
F19R16インチというミニサイズホイールの無印150と、一般的なオフロードバイクと同じF21R18インチホイールを装備した150BF/Lの3種類のモデルが存在しており、現在のメインはBFモデルのようです。
HONDA
HONDA CRF250F
以前紹介したCRF230Fが製造終了し代わりに出てきたのがこのモデル。
北米向けのコンペ仕様とオーストラリアをメインに販売されているトレールモデルが存在しており、トレールモデルにはアグリカルチャー的用途を考えヘッドライトが装備されています。
余計な装備を削り落としオフロードを楽しむために開発された114kgの車体に搭載されている空冷エンジンは、モトクロッサー・エンデューロモデルのCRF250Rや国内に出回っているCRF250Lとは違うもので、ブラジルのCB Twister250というモデルのエンジンを使用しています。
HONDA XR190(AG) (AG-XR)
2017年頃から販売されているアグリカルチャー系バイクです。
一時期SOXで取り扱っていたので見覚えのある方もいるかもしれません。
現在はオーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ等で販売されており、兄弟車種としてブラジルではアドベンチャー仕様のXRE190というモデルが存在しています。
エンジンは同じく中国ホンダで販売されているCBF190のものを使用。
販売国によりフロント21リア18インチのフルサイズ仕様とフロント19インチリア17インチのモデルが存在しておりAG-XRという名前が付けられているモデルも存在しています。
両側サイドスタンド、クラッチロック、前後大型キャリアなど基本的なアグリカルチャーバイクとしての装備を揃えています。
HONDA XR150L
インドネシアのアトラスホンダが販売しているトレールバイク。
こちらも一時期SOXで取り扱いがありました。
エンジンはCBF150のもので、同じエンジンを使った派生モデルとしてトレール仕様のCBF150L、コンペ仕様のCRF150F(Rは完全に別のモデル)が存在しています。
なお、XR190と外見はよく似ていますが中身はフレーム含め完全に別物です。
手に入れるハードルは意外と低いが…
海外専売モデルですが結構輸入をしているショップも多く、ファンライドモデルもモトクロッサーやエンデューランスと比べて電装容量が大きいため装備を整えることで公道仕様にするハードルは低いです。
部品に関しても国内部品検索サイトには載っていなくても部品番号さえわかれば一般的なショップで発注できたり、向こうのショップやEbayなどで日本への発送を行っているお店も存在するので比較的容易に手に入れることができます。
ただし国内メーカー車両とはいえ一般的な販売店で取り扱っている車両と勝手が違うことも多々あります。
国内モデルと共通点の多い車両はまだいいのですが、海外専売モデルは特にメーカ系個人系問わず一般的なバイクショップでは整備を断られる可能性が高いのでトラブルがあった際自分で整備をしなければならない可能性も高いです。
また、年式が同じでも購入国によってモデルが変わるタイミングが違うので、別の国で出品されている同年式同車種用の部品を購入しても現車と合わないこともあったり、年式によって部品が違うのを一括で○○(車種名)用として掲載しているサイトも多いので、間違えて使えない部品を取り寄せてしまわないような正しい知識も必要になります。
しかし、当然これらのデメリットを超えるだけの所有する楽しさや日本仕様にない魅力を感じる物好きなバイク乗りには手に入れるだけの価値があるのではないでしょうか?
国内メーカーさん海外仕様の部品普通に発注できるようにしてください…