フォグランプの記事は過去のアクセスランキングの中でも上位に入る記事でしたが説明が甘いところが多数あったり画像の抜け落ちが多かったのでまとめ直してみました。
- バイクにフォグランプをつける
- どんなフォグランプをつけるか
- バイクへの固定方法をどうするか
- 私が選んだフォグランプ
- 安全なフォグランプ用配線を作る
- まとめ
- 【余談】フォグランプ付きバイクと車検について
(2021/05/15追記:IPFのフォグランプを取り付けました)
この記事はフォグランプの取り付け記事を統合して大幅に手直ししたものになります。
バイクにフォグランプをつける
以前ヘッドライトを純正の丸目(PH6/35W)からPolisport社製のHALOヘッドライトユニットに、バルブをSUPAREE社のLEDバルブ(自動車用/H4/25W)に交換しました。
ガラスレンズユニットにハロゲンバルブの組み合わせからプラスチックレンズユニットにLEDバルブの組み合わせへの交換となり、一応明るくはなったのですが純正の電球色から若干青白いLEDへの交換+カットラインの出にくい(それでも他社の社外品よりは圧倒的にマシ)ヘッドライトユニットへの交換の影響で正直体感で暗く配光も中途半端に狭い状態になってしまいました。
悪天候時や日付の変わった深夜に林道を走ったりすることが多い私としてはこの暗さはいただけない。
対策として価格の高い高出力LEDを組み合わせてもいいのですが、ヘッドライトに付属していた35Wのハロゲンバルブ以上のW数のバルブに交換するとユニットレンズが熱で溶けてダメになる可能性があったり、正直なところ費用対効果も望めない…
明るい街中では当然そこまでの明るさは必要無いですし、下手に明るすぎるバルブをつけると対向車が眩しくてトラブルの原因になる可能性があるのであまり良いとは言えないです。
そこで思いついたのがフォグランプの取り付け。
ラリーマシンやツアラーマシンには取り付けている方も多く、最近ではセロー250の純正オプションでPIAA社のフォグランプを取り付けるキットも発売されていたのが話題になっていましたね。
どんなフォグランプをつけるか
有名メーカーのフォグ用製品
PIAAやIPFといった有名メーカーの2輪用フォグランプを取り付けるパターン。
4輪用純正部品や各国のハードな運用で鍛えられた性能はお墨付き。
壊れにくく安定した明るさを与えてくれます。
また、カットラインがきちんとでている物も多いので対向車対策も良好。
最近は各社LEDを採用していますが、昔ながらのハロゲンを採用している商品もあり、暖かみのある配光や旧車で雰囲気を壊したくない…なんていう方にもオススメ。
デメリットとしては、価格の高さ。
これから紹介する製品たちと比べると一桁違う価格であり、それに加え専用ハーネスが別売りだったりと予算的にも厳しいものがある方も多いはず。
性能と信頼性をお金で買うスタイルの方や、妥協を許さない、きちんとしたブランドで揃えたい方にオススメです。
バイク用部品メーカーからリリースされているフォグランプ
キタコなどといったバイク向けに社外パーツをリリースしているメーカーの販売しているフォグランプを利用するパターン。
バイク用品店に行けばほぼ必ず売っている入手難易度の低さがメリット。
サイズも小さく取り付け場所を選ばないのもいいですね。
デメリットとしてはそこまでがっつりと明るくない(それでも昔のハロゲンヘッドライトのオフ車よりはかなりいいですよ)ことであったり、こちらもリレーキットが付属していない…というかリレーやスイッチ関係は全て自作となります。
明るさは最小限でいいので手っ取り早くつけたい方、あまりゴツいのは着けたくない…なんていう人にオススメです。
無名メーカーの作業灯の流用
最近増えてきたAmazonなどで格安で販売されているLEDの作業灯を流用するパターン。
KAWELL 2個セット 18W LED ワークライト 作業灯 狭角タイプ IP67防水防塵 CREE製led 6発 12V/24V兼用 1年保証
- 出版社/メーカー: KAWELL
- メディア:
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メリットは何と言っても価格の安さ。
18Wクラスでも2つセットで3000円を切る商品が多数出回っており、かなり手出ししやすい価格となっています。
基本的にはCREE社(アメリカの大手電装メーカー、世界の電装業界を震撼させた青色LEDを世界で初めて開発に成功した会社です)のチップLEDを自社製造(でもみんな同じようなデザインだからほぼパチモノなんだろうね)のボディに組み込んだ構成です。
デメリットはクオリティが博打レベルでバラバラなこと、配線関係を自分で製作する必要があることの2つ。
もともとトラックや自動車用に設計されているのか、ほとんどの製品が12-24V入力なので特に抵抗などを入れる必要はなく配線とヒューズとリレーとスイッチを買って自分で組み込めばいいのですが、
問題は製品クオリティがバラバラすぎること。
一応保証は付いているらしいですが買って2週間で基盤がショートした、防水が甘く水が侵入した、開封したら放熱フィンが曲がっていた、装飾用ボルトが外れてた(私)、塗装が汚かった(私)などなど結構な高頻度で不良品がでている模様。
チャイナクオリティの格安品なので高望みするものではない前提ですし壊れてもこの安さなのですぐ交換できることが救いでしょうか。
フォグ本体の重量も見た目以上にあるので、とにかく安く明るいフォグが欲しい方、ある程度寛容性のある方にオススメです。
作業灯を使用する際の注意点
作業灯には広角タイプ(照射角60度前後)、狭角タイプ(照射角30度前後)の2種類が存在することがありますが、”走行中に使用する”フォグランプということを考えると狭角タイプをオススメします。
これは車両用フォグランプと一般的作業灯の大きな違いなのですが、
例えば照射角が60度の広角タイプを買った場合、一般的自動車用フォグランプ(車検対応品)であれば横の角度のみが60度で縦の角度はもっと狭い角度であることが多かったり、一定以上の高さになると光の強さが弱くなるように設定されています(いわゆるカットライン)。
これは対向車が眩しくないようにするためで、このカットラインが無い場合フォグランプから直射した光がそのまま対向のドライバーの目に入り非常に危険です。
これが作業灯になると、そもそもフォグランプとして使用するように設計されていないので上下共に60度の照射角になるわけで、めちゃくちゃ上までがっつり明るくなるために点灯した際対向車には殺人光線になるわけです。
じゃあこれをどう対策するかってなるとライト本体をを下向きにするしかない(テープ貼っても良いけどあんまり意味はない)のですが、当然ライト配光の一番明るい部分がかなり下を向いてしまいせっかくのフォグランプの意味がなくなってしまいます。
なので配光角度が30度の狭角タイプを買ってライトを眩しくないレベルまで下向きにしても出来るだけライト配光が生きるようにすると使いやすいと思います。
フォグを左右二台取り付けて外向きにハの字なるように取り付ければその分だけ配光角度が広くなるのでうまく調整してみましょう。
バイクへの固定方法をどうするか
車であれば車種専用取り付けキットがたくさんでていますがバイク用の取り付けキットは多くはありません。
各自工夫して取り付けています。
その中でもよくあるフォグランプの組み合わせで多いのはこの3つ
トップブリッジに固定
ハンドルバーのすぐ近く、フォークやメーターを固定するためのトップブリッジのボルトにステーを噛ませて固定するパターンです。
首振りタイプのフォグを取り付けする場合、バイクに乗車したままライトユニットの向きや角度を自由に変更できるので機動性が高く、高いところから照らせるので広範囲に遠くを見ることができるのが利点。
しかし、必然的にヘッドライトの上に固定することになるので対向車には反射のないストレートな光を直接運転者に浴びせることになるので非常に危険な上、法規上でもヘッドライトより上に設置した補助灯(前部霧灯と呼びます:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2009.10.24】〈第一節〉第 121 条)の走行中の点灯はNG。
非常に使いやすい場所への取り付けですが用途としてはキャンプ場や野営で停車中に作業灯として使う用途などに限られてきます。
フォーク中腹に固定
ステムのアンダーブラケットやアップフェンダーの取り付けボルトにステーを噛ませて取り付けるパターン。
上で紹介したセローのフォグランプキットをはじめとした、メーカーオプションで販売されているフォグランプキットは大半がこの方式を採用しています。
こちらはレイアウト上比較的対向車にも優しく、左右両側に取り付けることで車両の見た目的にも走行特性的にもバランスを取りやすいのが利点。
欠点としては、鋳造ハウジングなど重量のあるフォグランプユニットを取り付けた際にハンドルが重くなりやすかったり、片側のみ取り付けた際反対側に照射が当たりにくいこと。
大型のフォグを取り付ける際に一番適している場所ですが、ハンドル特性が変わってしまうのが注意が必要です。
ヘッドライト直下
ステムのアンダーブラケットの前方に固定するパターン。
横型のバータイプのフォグランプを使用することが特徴で、スリムな外見で幅広い照射角を得られることが利点。
欠点としては取り付けが面倒だったり、レイアウトによってはカウルを切り取る必要があること、特にダウンフェンダーの車両などはフルボトムでフェンダーなどに接触する可能性があるので注意が必要です。
重くてゴツいフォグランプは嫌だけどそれなりの照射角は欲しい…という方にオススメです。
私が選んだフォグランプ
KAWELL 18W LEDワークライト
照射角は狭角の30度。
取り付けはステムのアンダーブラケットにつけるタイプのベーツライトステーを流用。
両側からボルトで挟み込む形で固定しています。
当時は純正のダウンフェンダーを使っておりスマートなフォグランプが欲しかったためこのレイアウトになりました。
見た目もスマートで、それなり明るく使いやすかったのですが問題点が。
フルストロークすると純正のダウンフェンダーが衝突してしまうんです。
最初は取り付けボルトが曲がってしまう程度でそこまで問題はないかなと思っていましたがなんどもストロークを繰り返してぶつかるうちに最終的にボルトが折れてしまいました。
これ以上持ち上げてもフォグの上端がヘッドライトの下端部と被さってしまうので使えず、トドメを刺すように取り外した際に折れて埋まったボルトが取り外せなかったのでこのフォグランプの使用は断念。
KAWELL 2個セット 18W LEDワークライト 作業灯 狭角タイプ
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次に選んだのがこのタイプ。
角型のユニットを採用したタイプで、上のバータイプのライトをそのまま四角くしたような感じ。
前後左右に向きを調整できるので光軸合わせが楽なモノです。
固定はバータイプのフォグを固定した時のステーをそのまま流用し、さらにL字ステーを追加して向きを揃えて取り付けています。
グラグラすることもなくしっかりと遠くを照らしてくれる愛用アイテムとなっています。
フォグランプ単品での配光はこんな感じ。
フォグのメインの配光部分が地面に向かいきらないギリギリの光軸になるように設定していますが、それでもかなり上の方まで照らしているのがわかるでしょうか。
ヘッドライトロービームと組み合わせれば十分すぎるほどの明るさを持ってくれるので、街灯のないあぜ道や林道内でもかなり安心して運転に集中できます。
ちなみに光の散らばりが少ない狭角照射タイプ(照射角上下左右30度、若干外向きになるように配置)を使用していますが、ヘッドライトのハイビームに劣らないレベルの明るさ(この時点でも光軸はかなり下げている)なので対向車にとってはいわゆる殺人ビームとなり一般道では使えないです。
安全なフォグランプ用配線を作る
電気関係が苦手な方が手を出すのに躊躇する最大の原因が配線の取り回し。
失敗すればショートからの車両火災の原因に…なんて想像する方もいるかもしれません。
しかし、実際は単純な配線なので要領さえわかればそこまで難しいことはありません。
ここでは私のTWの例を元に配線方法について紹介していきます。
配線に必要な材料
配線
ホームセンターに行くと様々な種類の配線が売っていますが.基本的には0.50sqや0.75sq以上のものを買っておけば十分です。
基本的に配線は太い方が発熱も少なく効率もいいのですが必要電力量以上の太さにしても誤差の範囲程度しか変わらないので大して意味もないと思います(端子取り付け時に若干楽というのもある)。
カラーはバッテリー〜ランプ本体がレッド、ランプ本体〜アースまでがブラックがセオリーですが、ここは慣れていれば変更してもいいと思います(この時絶対プラスマイナスは混同しないこと!)。
ホームセンターなどで購入すると割高なのでネットで買うなど工夫してみましょう。
こだわる方は純正配線を売ってる店を探して購入するといいかもしれません。
ヒューズ
過電流が流れた時、配線や電装品を守るヒューズ。
様々なアンペア数の様々なタイプのものが売っていますが、適したヒューズを選びましょう。
計算方法は単純。
ヒューズの必要容量(A)=フォグのワット数(W) /バッテリー電圧 (V)
この容量値に0.7で割った数値(安全率)を超える一番近い数字のヒューズを購入することになります。
私のTWの場合18Wユニットが2台あるので36W/12V=3A
これを0.7で割り4.3A。
4.3Aをオーバーする一番近い数字のヒューズは5Aなので5Aのヒューズが一番適したものになります。
ブレードヒューズにするか管ヒューズにするかはお好みで。
リレー
直接バッ直の電気を引っ張ってくるので、容量の低い手動スイッチを電装品とバッテリーの間に挟むのは危険なので必ずリレーを噛ませておきましょう。
4極タイプや5極タイプなど様々な種類のものが売られていますが基本的には4極の20Aまでのタイプ(ホームセンターのカー用品店コーナーなどでエーモン製のが安く売ってます)を買っておけば確実です。
ちなみにエーモンのリレーはリレー本体とギボシがついてる部分が分離できる構造になっており、分離部分のコネクタは250型なのでうまく作ればスッキリした配線を作れます。
スイッチ
ON/OFFを切り替えるスイッチ。
様々なタイプが販売されていますが配線が苦手な方は普通のスライドスイッチを買うと楽です。
DAYTONA(デイトナ) ON/OFFスイッチ フラットフェイスタイプ(ブラック) 71779
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- 発売日: 2012/05/09
- メディア: Automotive
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他社のスイッチよりしっかりとした作りで防水ではないもののそれなりに防水性能もあるようです(豪雨の中使っていましたが特にトラブルはなかったです)。
法規上は点灯確認のできるパイロットランプが必要ですがここでは割愛します。
得意な方は純正スイッチの流用やパイロットランプを取り付けたりとかっこよく仕上げてみるのもいいですね。
インジケーターランプ
ランプが点灯していることを運転中に確認させるためのランプ。
車検付き車両にフォグランプを取り付ける際は必要となります。
ノーブランド品 全5サイズ5色 12V LED ダッシュパネル フロントフォグライト インジケーターランプ 車用 - 白, 8mm
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取り付けはメーターの周辺に埋め込むかスイッチの周りにステーをつけるのが無難ですが、2スト車などオイルランプ付きのメーターユニットやインジケーターユニットを買って印字を描き替えて流用する手もあります。
この手の流用はもれなくウインカーやヘッドライトなどの灯火類のインジケーターランプをごっそり変えることになることが多いので上級者向けになりますが、スマートに取り付けることができるのでチャレンジしてみるのもありかもしれません。
カプラー/ギボシ端子
配線や電装品、リレーなどをつなぐ端子。
DIYでは馴染みの深いギボシ端子やいくつかの配線をまとめて一気に接続できる多極カプラーなど様々な種類がありますが、私のオススメは多極カプラーです。
価格が少し高いことや、カシメ作業が若干難しい(とは言ってもギボシとやり方は全く同じ)というデメリットはありますが、
ギボシと違って引っこ抜けた時端子部分がカバーからむき出しにならないのでショートしにくく安全というメリットや、向きや上下が設定されているので一度配線してしまえば外した後どれがどの配線かわからなくなりにくいというメリットがあります。
見た目的にも純正とそこまで変わらないのでスマートにまとめられますし、ギボシと違って一つ一つの端子に別れてカバーがついているのではなく数個の端子をまとめてユニットにできるので、かさ張らなく場所を取りにくいこともメリットです。
特に電装品が増えて一気に同じ場所で6本や9本配線をまとめる必要が出てきたときにかなり顕著に効果が現れます。
カプラーもいくつかの種類がありメーカー内外でも様々な種類のタイプが使われているので自分の配線にあったものを購入しましょう。
また、2台のフォグランプを統括制御して取り付けたい場合はプラス配線を分割する必要があるわけですが、エレクトロタップやスプライス端子を使用すると分解が不可能になりメンテナンス性がひどいことになるのでそういう場合は分岐端子を使いましょう。
このとき、配線がハンドル周辺など可動箇所を通る確率が高くなるので目一杯引っ張られたときに配線にテンションがかかっていないか、目一杯縮んだときにどこかに挟まらないかよく確認すること。
端子は意外と抜けやすく、配線は挟まるといとも簡単に被覆を裂いて断線するので取り付けた後も定期的にチェックすると確実です(フレーム周辺の安全なところを通っている純正配線に一緒にまとめておくと見た目もスマートで安全に取り回しができます)。
ビクスクなど目立たないところに広いスペースの空いている車種だと分岐ターミナルを使うのも一つの手ですね。
コルゲートチューブ
聞きなれない名前だとは思いますが多数の配線をまとめて包んで束ねている蛇腹のアレです。
配線をカラフルに使った場合、隙間から派手な色の配線がはみ出てダサい…
または配線を同じ場所に沢山這わせたときに部品が挟まりそうで怖い…なんていうときに上から被せておくことで、目立ちにくく配線自体の保護にもなるのでとても便利です。
配線回路図はこんな感じ
材料を揃えたら配線をしてみましょう。
最低限セオリーを守ったお手本回路図がこんな感じ。
ボディアースはフレームのボルト部分にY型端子で繋ぎましょう。
インジケーターランプはスイッチとリレー間に噛ませてやります。
バッテリーマイナス側から直に伸びているボディアースはほぼ全ての車種ですでに取れているので正しく回路を組んだのに点灯しない…なんていうことがなければ用意する必要はありません。
で、私が組んだ回路がこれ。
基本的にはセオリーを守っていますが大電流を効率よくアースさせるために直接バッテリーのマイナスに戻したり、スイッチを独立したスライドタイプではなくハンドルスイッチに割り込ませて作っています。
見てわかる通り拡張するとしても基本の配線を崩すことがなければトラブルなんて起こることはなく、逆にどこか一つでも欠けてしまうと回路不良を起こし点灯しない、またはショート…なんていうことになるわけです。
まとめ
フォグランプと配線方法のまとめ記事を書いてみました。
今回は敢えて車体に接続した写真を使わなかったのですが、基本の回路が同じでも車種によって取り回しや配置がバラバラなので参考にならない確率が高いんですよね。
このパーツを無理に必ずここのスペースにいれなきゃいけないという縛りもないですし、シンプルな構成でカウル内に入れることができなければボックスを作ってまとめておくという手もありますし。
試行錯誤が必要な作業だと思いますがこれができるようになれば大抵の電気作業はできるようになったと同じようなもの(USB充電器増設やグリップヒーター増設などもできるようになる)なので、あとはこれをどうやってまとめるか…
ごちゃごちゃとせずスマートに配線できればその分だけ配線を追いかけやすいのでトラブルが発生した際に対応しやすいという利点もあります。
配線はセオリー通りに仕上げてどれだけ綺麗にまとめられるかがオーナーの腕の見せ所なんじゃないかなと思います。
【余談】フォグランプ付きバイクと車検について
ツアラー系やビッグオフなど大型バイクになると車検がある車種も増えてきますが、フォグランプにも車検規定(保安基準)があるので取り付けには注意しましょう。
以下にフォグランプ(=前部霧灯)の保安基準を一部引用しますので、自分のバイクが車検付きだった場合取り付けの参考にしてください。
http://www.mlit.go.jp/common/000187589.pdf
一 前部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
二 前部霧灯は、白色又は淡黄色であり、その全てが同一であること。
三 前部霧灯は、前各号に規定するほか、前条第2項第4号及び第5号の基準に準じた ものであること。
(中略)
一 前部霧灯は、同時に3個以上点灯しないように取り付けられていること。
二 二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車以外の自 動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 800mm 以下、下縁の高さが地上 250mm 以上となるように取 り付けられていること。
三 二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車に備える 前部霧灯は、その照明部の中心がすれ違い用前照灯の照明部の中心を含む水平面以下 となるように取り付けられていること。
四 前部霧灯の照明部の最外縁は、自動車の最外側から 400mm 以内となるように取り付けられていること。
五 大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外の自動車に備える前部霧灯の照明部は、前部霧灯の中心を通り自動車の進行方向に直交する水平面を含む、水平面より上方5度の平面及び下方5度の平面並びに前部霧灯の中心を含む、自動車の進行方向に平行な鉛直面より前部霧灯の内側方向10度の平面及び前部霧灯の外側方向45度の平面により囲まれる範囲においてすべての位置から見通すことができるように取り付けられていること。
六 前部霧灯の点灯操作状態を運転者席の運転者に表示する装置を備えること。
(以下省略)
また、2006年以前に生産された車両についても明るさが合計で10000cd以下であるという規定も存在するのですが、現状IPFなどの高級メーカーの車検非対応(競技専用)のライトでない限りそこまで多くはないのでそこまで気にする必要はないと思います(10000cdを超えるフォグはまず直視できないし)。
そこまでがっつり車検場で見られることはないとは思いますがあまりにも明るいフォグをつけている方やかなり低い位置/高い位置にフォグを取り付けている方は注意。