TW200にウインカーポジションを取り付ける

こんにちは

 

ジメジメと暑い日が続きますね。

めぐさんです。

 

 

 

 

ウインカーポジションをシンプルにしたい

現在私のTWにはプロテックのウインカーポジションキットが装着されています。

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www.protec-products.co.jp

このキット、取扱説明書の通りに配線をすればかなり簡単にウイポジ化を行うことができる上にシングル球のウインカーにポジション機能を取り付けることができるのでかなり便利な商品です。

 

…なのですが、大きな問題が一つ。

 

ICユニット本体が非常に大きいのです。

私のようなタイプのヘッドライトを装着していたり無印TW200などの少し大きめのヘッドライトカウルを装備している車両であればカウル裏に比較的大きなスペースがあるのでまだ良いのですが、200E/225のようなネイキッド系ヘッドライトを装着している車両だとスペース的に入らない可能性が高くフレーム周辺に隠す場所も無いので非常に困ります。

 

もう一つ配線が嵩張りやすいのも欠点なのですが、それは配線の仕方や完全に線を引きなおしてしまえばギリギリなんとかなります。

ですが本体の問題はどうすることもできませんよね。

当然ながらフロントの入力をモロに食らうところにIC系部品がつくことになるのでオフ車においては振動や浸水による破損も懸念されます(現在私の車両に振動などを原因とした破損は発生していませんが正直時間の問題だと思います)。

 

そこで今回はウインカー内部を改造しいくつかの部品を流用することでシンプルにウイポジ化をしてみました。

 

ポイントはハンドルスイッチ

この改造には前提としてハンドルスイッチを特定車種のものへと交換する必要があります。

 

簡単に言えば純正でウインカーポジションが装着されている車両ですね。 

 

 

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私のTWの場合はこの改造に対応しているヤマハXJR1300(00"〜06")の左ハンドルスイッチを既に取り付けてあるため、今回はこのユニットを使用する場合で説明をします。

 

このハンドルスイッチは前述の通りウインカー作動時は反対側のウインカーが消灯するタイプで、取り付けることでハザードスイッチやパッシング機能もついている便利なスイッチです。

 

ウインカー本体の加工

どのような流れにすれば良いのかを確認したところでウインカー本体の加工に移ります。

今回は現在装着しているYZF-R25(MT-25)/XSR700系のウインカーを対応品に改造していきます。

 

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内部のソケットを交換するのでまずは不要な純正ソケットの配線を潔くカット。

レンズを外して中のバルブやソケットを外します。

 

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これで部品の分解は完了です。

続いてはW球のソケットを取り付けていきます。

 

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使用するのはPOSH製ウインカー用のW球ソケット。

このソケットはPOSH製の各ウインカーに対応する様々なタイプの製品が販売されておりそれに合わせてステー類の形状が違います。

 

今回は一番形状が近いキャストシリーズスーパーバイクタイプの旧タイプ用をセレクトしてみました。

www.webike.net

 

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部品を合わせてみるとこんな感じ。

かなり形状的には良い線をいっていますがそれでも用意したソケットの深さが数ミリ深く底に当たっていること、ソケット側のステーが大きくボディ内側に接触しているのがわかりますね。

 

ソケットの深さに起因する底への接触はM4のナットをスペーサーとして噛ませることでクリアできるのですがステー本体の接触はステーをカットすることにより解決することができます。

 

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カットした様子がこんな感じ。

グラインダーが無くてもニッパーで切れ目を入れて本体が変形しないように気をつけながらペンチで何度も折り曲げることでこんな感じにカットができます。

 

カットラインに関しては画像を目安にレンズを仮合わせし干渉するところがないようにしましょう。

バリ取りに関しては組み付けてしまえば手が触れることが無いのでこれで大丈夫です。

固定は片側のみですがこれでもしっかり固定できるので問題はないと思います(心配であればビスにワッシャーを入れると良いですね)。

 

配線の経路を通って内部に水が侵入しないように元からついていた配線のパッキンを生かして配線を外に出してやります。

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配線が3本になっているので先の尖ったもので新しく穴を開けて配線を通してやります。

ちなみにPOSHのソケットには元から先端がギボシ処理をしてありますが、この作業を行わないにしても配線を綺麗にする際に長さをまとめるのでどちらにせよギボシのカット処理は必要になると思います。

 

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最後に対応するバルブを装着してレンズを戻し本体加工は完了。

ピン角180度高さ違いなのでBAY15D G18(S25)を使用します。

今回はこちらのバルブを購入しました。

 

 車体への取り付け

正直取り付け自体は大した作業ではないので画像一枚で説明します。

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今回の取り付け作業最大のポイントがここです。

POSHのウインカーが特殊な配線の色分けになっており、色のままに接続すると点灯しません。

 

TW…というよりヤマハ車の殆どのウインカープラス線は右が深緑色、左が焦茶色です。

ここに各ウインカーの黒色を結線。

 

スイッチボックスの青色(用意したスイッチボックスのウイポジ用配線色に準拠。画像では配線延長の関係で水色になっています)の配線に2股ギボシを取り付けてウインカー側の青色を結線。

 

TW側の黒色マイナスアース(2股ギボシ)にウインカー側の緑色を結線。

 

 

純正インジケーターを連動させる場合、まず片側をプラス入力用にギボシ加工。

反対側をボディアース用にワニ口加工(そのままボディの通電部に結線)を行います。

 

ウインカープラス線の各接続部に二股配線を割り込ませて、その先に整流ダイオードを噛ませて一本にまとめます(今回はM&Hマツシマ LHN700 ウインカーパイロット・ハーネスをそのまま使用)。

 

そしてまとめた線を先ほど加工したインジゲーターのプラス入力用ギボシに結線して完了です。

 

文章だとわかりにくいので図にしてみました。

 

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最後に配線をテンションがかからないように綺麗にして部品を戻せば作業は完了です。

 

完成

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完成しました。

 

点灯パターンはこんな感じ。

 

システム的にはプロテックのウイポジキットと比べて減光になるため昼間の画像だとポジション作動時はかなり暗く心もとないように見えますが、夜間はそれでもしっかりと視認できる程度には明るいので実用には問題なく感じます。

 

今回はヤマハ車のハンドルスイッチでウインカーポジション化をしたためウインカー作動時は反対側のポジションが消える状態になっていますが、ホンダ車のウインカーポジションを使用すればプロテックのキットと同じようにウインカー作動時反対側のポジションが点灯できるようになるみたいです(要現車確認)。

 

 

今回は純正流用改造を行ってのTWのウインカーポジション化についての記事でした。

 

これからのシーズンは涼しい夜に走る機会が多くなっていくので安全確保という意味でもオシャレという意味でもかなり効果的な工作なので、是非みなさんも試してみてください。