TW200のクラッチを交換する(作業編)

クラッチ交換に挑戦してみました

 

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作業はこんな感じでした 

前準備としてフリクションプレート、クラッチスプリングをエンジンオイルに漬けておきます。

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まずは分解

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作業前にオイルを抜き、作業をしやすくするためにキックアームとリアブレーキペダルを外しておきます。

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カバーを固定しているボルトを緩め、カバーを取り外します。

長さの違うボルトが数種類あるので戻す際に間違えないように注意。

カバーとの合わせ面にこびりついているのが古いガスケット。

そのまま組み付けるとオイルにじみの原因になるのでしっかり剥いでオイルストーンで面だししておくと良いです。

 

左下のキックが固定されているスプリングは外れると戻すのが非常に面倒なので絶対に外さないように。

触らない場所なので引っ掛けなければ問題ないんですけどね。

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外れたカバーの裏側がこちら。

張り付いたガスケットは綺麗に剥がしておきましょう。

クランクケース側と同じく中途半端に付着したまま新しいガスケットを挟むと隙間からオイルが漏れます。

f:id:Works_Megusan:20201106000357p:plainセンターのナットを外し、周辺の4つのボルトを少しずつ緩めていきます。

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クラッチスプリングも外れるので飛び出さないように注意。

ここまでくればプレッシャープレート(一番手前の銀色のやつね)、クラッチプレートとフリクションプレートを一気に外せます。

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プレッシャープレートはそのまま再利用。

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組み付け時のポイント

あとは新品の部品に入れ替えて組み付けは終了…なのですがここで注意点が。

クラッチプレートは外周に突起があるので突起が被らないように組み付けましょう。

4枚あるので90度ずつ組み付けるのが無難でしょうか。

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プレッシャープレートを取り付けスプリングを固定(ボルトのトルクに注意!スプリング固定ボルト:6N・m、力加減で簡単に折れるそうです)したら、クラッチの調整に入ります。

 

地味に難しいクラッチ調整

一番最初に外したセンターのナットを手で入れてメガネで抑え、溝が切ってあるボルト部の溝をマイナスドライバーでくるくる回すことでクラッチを切った時のクリアランスを調整することができます。

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クランクケース上部のクラッチワイヤーが繋がっている部分(プッシュレバー)、ここに突起がついており(画像だと隠れてしまっていますが現物を見ればすぐわかると思います)ボルト溝を回すことで連動してここも動くのですが、同じ場所のクランクケース側にも凸溝が切ってあり、クラッチを軽く握って遊びがなくなった時にこの突起同士が合う位置に調整することでクラッチが適正に調整されます。

どうしてもクラッチ本体側で合わせきれない場合はクラッチ側のワイヤー固定ボルト(写真のナット2つで挟んでる部分)を調整して合わせることもできます。

 

丁度よく合わせることができたら緩めたセンターナットを締めこみ(8N・m)クラッチの調整は完了。

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カバーを戻しオイルを入れ、外した部品を元に戻してオイルの漏れがないことを確認したら作業は完了。

 

交換したらこうなった

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試走を兼ねて林道を含め100キロほど走ってきました。

 

気になっていた滑りのような症状も無くなりスパッと切れてしっかり繋がるようになりました。 

不安なく走れるのはありがたいことですね。

 

気になる強化スプリングですが…正直あまり変わりはなかったです。

この辺りは人によって感覚が違うので敏感な人は変わるのかな?って感じです。

ワイヤー調節でもある程度いじることはできますからね。

 

次は何する?

色々やってきましたが次回の大幅なモディファイはスイングアーム関係を触っていこうかなと…

相変わらずタイヤは純正アームに微妙に当たっていますし、チェーンもだいぶくたびれてきているのでリフレッシュしていきたいですからね。

 

肝心なスイングアームですがちょうど良い長さのものが売っていない(さすがビジュアル重視バイクだけある)のでワンオフで純正ベースで作ってもらおうかなと思っています。

実は知り合い繋がりでとある業者さんにお願いをして最初はオッケーをもらっていたのですが、とある事情によりNGとなってしまったので現在業者さんを探しているところなんですよね。

こればっかりはモノがモノなのでかなり難航しそうな感じです…

 

バイクシーズンが終わってしまう前に形だけでも収めたいところです。