TW200の海外カスタムパーツ

こんにちは

めぐさんです。

 

海外には様々なカスタムパーツがある

国内でも過去にTWブームがあったことによりカスタムパーツが沢山ラインナップされていたことは確かなのですが、残念ながら大半のパーツがオンロード/ビジュアル要素に大きく振ったもので実用一辺倒なパーツはあまり多くはない現状です。

 

一方海外では登場初期から実用車としての需要が多く、その影響からかカスタムパーツも実用的、機能的な部品が多数販売されています。

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今回はその中から日本で購入可能(メーカーや大手ショップなどで国際発送を行なっている)なパーツと、今後発売予定のパーツをいくつかピックアップしてみました。

↓キャリアに関する記事はこちら↓

(2021/03/19追記:Maierのカウルキットの画像を公式画像に差し替えました。) 

(2021/09/23追記:JNS Engineeringのヘッドライトキットの適合について注意事項を追記しました)

 

 

ガードパーツ

Ricochet Off-Road ALUMINUM SKID PLATE

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オフロードバイク用のアンダーガードやサイドスタンドなどをメインに製造しているRicochet社からのリリース。

 

厚さ約5mmのアルミプレートがTWの下回りをしっかりとガードしてくれます。

特徴的なのがガード前側の羽根のような形状。

フロントタイヤで跳ね上げた石からセルモーターやシフトレバー、左右のクランクケースカバーを守ってくれます。 

OEM品としてMoose Racingブランドでも同等品が販売されています。

 

Moose Racing Headlight Guard

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車種問わず様々な部品を扱っているMooseRacingからのリリース。

純正ヘッドライトをしっかりガードしてくれます。

 

こちらは元々TCI ProductsというメーカーのOEM品として販売されていましたが、TCIの廃業によりこちらの製品のみ残るという経緯で現在も入手可能な製品になっています。

 

Unpaved Engineering Case Armor(仮称)

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DR系パーツを多く製造しているUnpaved Engineeringより現在開発中の製品。

クランクケースカバーをしっかりガードしてくれる部品で、似たようなパーツがトリッカーに装着されていましたがこちらは更に広範囲にガードされるような構成になっています。

こちらはモックアップですが製品は2mm厚のアルミ製になるようです。

 

発売時期は未定。

 

外装パーツ

maier powersports USA Plastics Headlight Shell/Fender/Side Panels

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バイクやATV、ジェットスキーの外装パーツを数多くリリースしているmaierの外装キット。

 

ヘッドライトカウルは角目の純正形状で、ライトステーと接続するフック状の部分のみ純正と異なるレイアウトになっていますが取り付け方向が変わるだけで大幅な違いはありません。

 

フロントフェンダーは純正品と完全に同形状です。

 

サイドパネルはエアクリーナーボックス下部まできっちりカバーする形状になっています。

 

テールカウル(リアフェンダー)は純正形状をベースに荷物を載せるゴム状の部品を廃してつるんとした形状になっています。

 

カラーは白、黒、カーボンプリント、ヤマハブルーの4種類。

 

Clark Racing 2.7gal Gas Tank

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大手社外タンク製造メーカーのクラークレーシングから販売されているポリタンクです。

2.7ガロン=約12.7Lの容量を誇り、樹脂タンクなので非常に軽量に仕上がっています。

 

カラーリングは全6種類。

ポリタンク特有の特性として、気化したガソリンが通気するので塗装は不可能(ステッカーもポリタンク対応品じゃないと剥がれてくる)ためこの6種類の中から近い色を探すような形になります。

 

取り付けも純正のコックを使用しボルトオンなので簡単。 

 

レビューが掲載されているブログ記事です。

 

ProCycle Fender Bracket, High Mount

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TW系パーツ販売最大手の一つであるProCycleで販売されているアップフェンダーステー。

社外ベーツライトキットのようにアンダーステム部分に共締めするような構成になっています。

 

以前は国内でもモトショップ五郎が販売していましたが、残念ながら現在は廃業しているため専用アップフェンダーキットはこの製品のみになっています。

 

IMS Super Stock Foot Pegs

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オフロードバイクのフットパーツや社外タンクを製造しているIMSからのリリース。

 

純正の小さくて頼りないステップからオフロードでも安心して踏ん張れるステップです。

尖りすぎていない踏面がブーツやシューズにダメージを与えにくく設計されているのも特徴で、オフロードからタウンユースまでしっかりとカバーしてくれます。

 

ProCycle YZ/WR Foot Peg Brakets

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TW系パーツ販売最大手の一つであるProCycleで販売されているワイドステップキット。

 

特徴的なのがブラケット自体を交換するキットであることで、これにより市販のYZ250系ステップが使えるようになります。

そのため破損時に同じ製品を買うためわざわざ海外からの部品待ちで時間を食われることがないということはもちろん、ステップ形状などを好みの中から選ぶ際の選択肢がかなり広がる利点もあります。

 

IMS Flightline Shift Lever 

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オフロードバイクのフットパーツや社外タンクを製造しているIMSからのリリース。

 

山で岩や枝に引っ掛けたり転んでしまった際に破損してしまう可能性が高いので一般的なオフ車はシフトレバーが可動式になっているのですが、残念ながらTWはオンロードバイクと同じように非可動式タイプ。

 

対策として私はYZ80用を流用していますが、この製品はTW純正品と同じく先端にブーツ保護用のゴムが装着されています。

 

ライトパーツ

JNS Engineering DOT LED Headlight kit

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オフロードバイクのアドベンチャー用途向けパーツを製造しているJNS Engineeringから販売されているLEDヘッドライトキット。

 

TWの純正カウルを残したままLED化させる場合、以前はTZRやTDRなどの純正ヘッドライトにユニットごと交換しH4化させた上で対応LEDバルブを取り付けるなど非常に手間がかかっていたのですが、このキットを使用することでポン付けでのLED化することができるようになりました。

ライトユニット自体は中国製ですが、アメリカのヘッドライト規格であるSAE規格に適合しており、水平にに伸びるロービームと強力なスポット形状のハイビームで夜間の運転に安心感をプラスさせます。

 

注意:JNS Engineeringの商品ページには1987年モデルのみ装着不可との記述がありますが、これは北米モデルが88年式の段階から各灯火類の直流化が行われているためです。

日本仕様では同様の仕様変更は5LB以降の対応となるため、2JL、4CSモデルに関しては通常ポン付けは不可、全波整流化又は配線加工によるヘッドライトの直流化が必要になりますのでご注意ください。

5LB以降のモデルでは取り付けステーを角目モデルのものに交換することで装着可能となります。

 

ProCycle Clean-Up Your Backside, Tidy Taillight Kit

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TWの大きなリアフェンダーを小ぶりでスタイリッシュな物にするキットです。

国内のよくあるフェンダーレスキットとは違い純正のテールカウルを残して装着ができるところがポイントで、オフロードユーザーにうってつけの製品です。

 

注意点として(アメリカのナンバープレートの方がピッチが広いので恐らく大丈夫だとは思いますが)日本のナンバープレートへの装着例が無いので加工な必要な場合があること、リフレクターが必要になることが挙げられます。

 

サスペンション

Elka Stage 5 High-Performance Shock Absorbers(仮称)

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ATV、UTV系のサスペンションを展開している大手メーカーであるElka。

現在は未だ開発段階で発売は未定とのことですが、TW200用のガスショックを製作中です。

 

フルアジャスタブル構成の上コイルも様々な硬さのものを組み合わせることができる仕様で、まさにElkaの名に恥じない高級ショックと言ったところ。

こちらの画像には写っていませんが別体タンクを装備しており、日本仕様には小物入れが付いている部分にタンクを装着しているのでこの辺りの処理が気になるところです。

 

シート

SEAT CONCEPTS Comfort

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レース系トレール系問わずオフロードバイクスノーモービル用シートを製造しているSEAT CONCEPTSからリリースしているシートキット。

 

純正よりも幅が広く快適に座れるように設計されています。

表皮は3種類、更にハイシート(+38mm)もラインナップされており、純正の骨を流用しフォームと表皮を置き換える形で使用します。

 

TOP SELLERIE Deluxe seat

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www.topsellerie.com

フランスのTOP SELLERIEからリリースしているシートキット。

TW125用になっていますが純正品が共通なので問題なく装着できると思います。

 

快適に座るために設計された特徴的な形状(ノーマル形状の物もあり)の他、シートフォームにゲルを入れたモデルも存在しています。

 

カスタムパーツの今後

TW200は1987年発売という超長寿モデルで、日本ではブームも収束し過去のバイクとして現在では大きく取り上げられることも無い存在でした。

一方海外ではモトクロッサーやアドベンチャーなど華やかさは無いものの根強いファンが多く、未だに新規カスタムパーツが販売開始されることがある車種です。

 

残念ながら国内で以前TWの部品を扱っているメーカーではあまり興味がないようで輸入するショップもほとんど無いのが現状ですが、個人輸入や輸入代理店への依頼が楽になった現在ではショップに頼らずユーザーで部品を手に入れることもできるようになりました。

 

今後の海外カスタム市場に要注目ですね。