こんにちは、めぐさんです。
先日、社外キャリアを紹介する記事を書きましたが今回はあの中から気に入ったキャリアとガードを見つけたので輸入し装着するレポートを書いてみました。
デカいキャリアが欲しい
正直純正のキャリアもデザイン的には嫌だったわけではないのですが、普段買い物や大きなダンボールなどを受け取る際に純正キャリアの容量に物足りなさを感じたり、海外のTWフォーラムを覗いてみると大きなキャリアを取り付けてアドベンチャーしているTWがたくさんいて見た目だけでも真似したいなと思い(こっちが本音ですが)社外キャリアを探してみることに。
折角なのでサイドガードをも取り付けしてみようと思い、先に価格の安かったガードを手に入れたのですが…この話は後述。
今回のキャリアの採用基準として、
・インターネットで国際発送できるもの
これは社外品のため買い付けをお願いすると車種年式の違いによるミスが発生すると思われるから。
Ebayが確実ですが今回は国際発送をして頂けるサイトを見つけたので苦労はしませんでした。
・純正品よりもサイズが大きいもの
積載性を確保するため当然ながら純正品よりも大きいものでなければいけません。
・上面が平らなもの
基本的にパイプの組み合わせや鉄板のプレス品が多いのですが、荷物を載せると余計な凹凸が邪魔になるのでできるだけフラットなものを探しました。
・拡張性が見込めるもの
これはそこまで重要視はしていなかったのですが、今テールランプの左右に取り付けてあるリフレクターをキャリアに移植したかったため。
サイドにも穴などがあるとそこから携行缶や小物入れが取り付けられて楽かなと思ったのでこちらも採用基準に入れてみました。
今回買った製品
Procycle Top Rack
製作はYoutubeにてバイクのカスタム動画を多数あげているMotoMule氏。
パイプと鉄板を組み合わせたようなデザインで上面がフラットな仕上がりになっています。
上面に穴が6つ、サイドの面に穴が2つと肉抜きが開けてあるのでこの場所にステーやアングルを固定することができます。
また、鉄のパイプなので穴を開けて部品のステーを取り付けることもできます。
今回は時間の都合で見送りますが暖かくなったらリフレクターを移植予定です。
Precision Motorcycle Racks Side Luggage Racks
PMRacks社のサイドガードキットでサブフレームの接合部とタンデムステップステー基部を繋ぐことで強度を確保しています。
どこから買ったの
通常Amazonや運が良ければヤフオクなどを利用しているのですが、購入当時はどちらともラインナップには無く、そこで思い浮かんだのがEbayという選択肢。
海外のサイトなのでややこしい点があるかなと思いましたが、国内代理店であるセカイモンを利用することで日本語で楽々購入することができました。
肝心のTW用キャリアのラインナップに関しては、時期による大幅なバラつきがあるようで現在は少量の新品と使えるかわからない汎用品のみ。
購入当時はタイミングよくPMrackのサイドガードが出品されていたのでこちらを購入。
落札から自宅に到着するまでかかった日にちは34日。
ほぼ一ヶ月ほどでした。
購入費用は本体価格14,380円にセカイモン手数料の2,157円、米国内配送料が1,259円。
これに国際配送料4,672円と消費税1,000円を足して計23,468円でした。
キャリアの購入はEbay内を探しても良いものが見当たらず困っていたのですが、探し続けてようやく見つけたのがオフロードバイクのパーツを幅広く取り扱っているProCycle.us。
消耗品からかなりマニアックなパーツまで取り揃えており、TW用の部品取り扱いサイトではトップクラスの品揃え。
社外品のキャリアはもちろんのこと、アップマフラーやフロントフェンダーのハイマウントキット、ビッグタンクやワイドフットペグなども取り扱っています。
レプリカ品だとは思いますが、外装のシートとタンクを除いたカウルのフルキットなども販売されており、驚きのラインナップで今後も利用したいと思います。
こちらは残念ながら英語のみに対応しているサイトですが、購入時は国の選択欄に日本があり、選択すると日本の住所に対応したアドレス欄になります。
なお、住所や名前の記入の際は全てローマ字と英数字で記入することで、トラブルのない確実な発送が行えます。
今回はProcycle.usのオリジナルキャリアをこちらで購入。
購入から自宅に到着するまでにかかった日にちは16日でした。
某ウイルスにより発送遅延やUSPSの混乱により数ヶ月を要するかもしれないと覚悟していましたが、2週間と少しという驚きの速さで到着。
購入費用は本体価格が169.95$、国際送料が74.95$、トータルで253.1$でした。
ガードを取り付けてみる
本体はこんな感じ。
溶接部の肉盛りが少し雑かなぁと思う点もありますが、傷も無く強度もバッチリ。
取り付けはYoutubeにて公開されているインストールビデオを観ながらやると特に焦ることも無くスムーズにできます。
Precision Motorcycle Racks Yamaha TW200 - Side Luggage Racks Installation
外装を一度外し、取り付けを始めたのですがここでトラブルが。
なんと左側のキャリアのフレームとサイドガードのメインフレームが干渉してしまい取り付けることができませんでした。
これはサイドガード側がPMRacks社オリジナルのキャリアに取り付けることを想定しているため。
そしてこの純正オプションキャリアが日本国内のみのラインナップなんですよね。
なので事前の適合確認は当然不可。
海外仕様の罠というか実質的な社外品同士のよくあるトラブルです。
加工できる工具がないのも当然ながら、どちらも製品の車体への重要な取り付け部分とメインフレームを兼ねた場所なので加工は不可。
仕方がないのでしばらくは反対側(マフラー側)のみで運用することにします。
こちら側は干渉も無く無事に取り付け完了。
作業のコツとしては、ステップの基部側とフレーム側のボルトを交互に締めていくこと。
片側だけ先に本固定するともれなく後にボルトが入らなくなります。
純正キャリアと合わせるとこんな感じ。
パイプの径が同じくらいなのでデザイン的にそこまで違和感もなく、片側しか取り付けられないのが非常にもったいない…
一つケチをつけるとしたら、車体のメインフレームのトラスになっている部分とガードの右端のフレーム部分の角度が合ってないのでX状になってしまっているくらいですかね…
その後、キャリアの交換後に反対側も取り付け。
タイヤ、書類入れとの位置関係はこんな感じ。
現在書類入れの中に純正工具を入れているのですが肝心の書類が入らなくなり仕方なく別の場所に収納している状況になっており、今回ガードを取り付けた内側にかなりスペースが空いたので大きめのチューブのようなものを取り付けて両方入るようなものにしようと考え中です。
キャリアを取り付けてみる
本体はこんな感じ
こちらは個人制作ですが溶接も綺麗で非常にレベルが高いです。
取り付けはサイドガードと同じくYoutubeに公開されているのでわかりやすいです。
Yamaha TW200 Cargo Rack and Soft Luggage Side Support - Features and Install
固定のポイントとしては、動画だと上の画像のようにメインステーのプレートを上からボルトで固定しているのですが、サイドガードとまとめて一気に固定するために今回は下からボルトを通してナットで留めるようにしています。
このためサイドガードキットに付属していたボルトだと長さが足りなくなるので5mm長い75mmのM6キャップボルトを別途購入し使用しています。
購入の注意点として通常この長さのボルトは半ネジと言われる途中までしか山が切られていない製品が多いのですが、今回はネジ部分の長さが足りないので先端から根元まで全て山が切られているタイプの製品を購入してください。
また、キット付属のワッシャーだとそれでもネジ山が足りないので一番上に重ねるワッシャーを薄いタイプに交換しています(80mmボルトも試してみましたが先端がカウルと干渉するためお勧めしません)。
純正キャリアとのサイズ比較はこんな感じ。
上面は上下左右ともに面積が大きくなっています。
シート側に伸びているパイプが無い点に関してはサイドガードがその役割を担っているので気にしてはいません。
車体との固定はこんな感じ。
少し見えにくいですが加重のかかるメインの部分は強固なベースプレートにスペーサーを介してボルトで固定する構造になっています。
強度区分10.9のボルトを使用しているので、ボルト破断前にフレームが曲がるくらいのせん断強度を持っているかと…。
ただしTW自体のフレームが形状的に数百キロの重さに耐えられるとは思えない(というか先にリアサスがフルストロークしてまともに運転できないとは思う)でので極端に重いものを載せないようにはしましょう。
ちなみにProcycle.usのキャリアにはオプションのサイドガードが用意されており、ベースプレートに開けられているもう一つの穴はサイドガードを固定するためのもの。
今回は使用しないので今後フックか何かを取り付ける予定です。
完成しました
こんな感じに無事取り付けできました。
キャリアやガードに体重をかけてもグラついたり歪むようなこともなく、重装備の長距離ツーリングはもちろん日常生活でもバッチリ組み合わせることができると思います。
横からはこのような位置関係になりました。
粉体塗装の黒が微妙に違うようで色味がズレてはいますが使い込めば違和感はないと思います。
これは偶然ですがウインカーの形状とキャリアのサイドパネルのカーブが同じ曲線なのでワンオフっぽさも少しあるかなぁと思います。
キャリアの上面がシートからそのまま伸びているように角度がついていないのは、この角度が地面に対して水平になっているため。
実用性を優先したデザインになっています。
まとめ
今回は海外に沢山居るワークホース系TWを彷彿とさせる大型キャリアとサイドガードを紹介しました。
日本語に対応しているEbay/セカイモンや英語のみですが慣れれば簡単に使いこなせるProcycle.usを利用することで手軽に輸入することができたので、是非皆さんも利用して国内にはない毛色のカスタムをしてみてください。