こんばんは、めぐさんです
今回は、TW200に取り付けられるキャリアについての記事です。
TW200とTW225のキャリアの適合について
本題に入る前に、TW200とTW225の違いによる適合のお話を。
特にTW225に乗っているユーザーに重要な内容なのですが、TW200と225ではサブフレームの形状が大きく違い、基本的にお互いのキャリアをそのままポンと取り付けることができません(違いに関しては他の方のブログに掲載されているので調べてみてください)。
このため、この後紹介するTW200用の大半のキャリアをTW225に取り付ける際はサブフレームを200のものと交換する必要が出てきます。
定番カスタムであるフェンダーレスに関しても、TW200、225共通でサブフレームに固定する製品が多いため基本的に取り付けできないと考えた方がいいかなと思います。
あくまで純正のカウルやサブフレームを装着していることが前提になることをご了承ください。
また、海外では基本的にTW200のみの販売だったためTW225用のラインナップはありません。
ほぼ必ずTW200のサブフレームやカウルが必要になります。
国産ブランドキャリア
おそらく国内の9割のキャリアつきTWはこの中のどちらかの製品を装着しています。
入手性の高さや手頃な価格、確実なクオリティを求める場合はこちらを選択すれば充分でしょう。
YAMAHA 純正キャリア
(画像はRDKベルトを装着しています)
適合:TW200/225(別品番専用設計)
純正オプションで販売されていた製品。
カウルに沿うようなデザインでシンプルかつ機能的なデザインです。
現在は絶版のため新品販売されているのは中国製のコピー品で、見分け方としては荷掛け用の突起の位置や筋交いの張り方が違うことが多いです。
ROUGH & ROAD RALLY591 スーパーライトキャリア
(画像は他車種用)
適合:TW225
アルミ製軽量キャリア。
基本的にはシルバー(無塗装)ですが、コーケンから複数カラーモデルが販売されています。
TW225のみのラインナップで、TW225のカウルを装着したまま取り付けができる社外キャリアは現状こちらの製品のみです。
海外ブランドキャリア
国内ブランドのキャリアでは拡張性が足りない!もっと珍しいキャリアが欲しい!
…なんていう方に発生する選択肢が海外ブランドのキャリア。
以前は輸入する手段が少なく個人での入手は非常にハードルが高かったですが、現在はインターネットや国際配送の発達により、時間はかかりますがかなり簡単に手に入れることができるようになりました。
適合性に関しては先ほどの通り基本的にはTW200のみの適合で225に装着するためにはサブフレームの交換が必要となります。
US YAMAHA TW200 Luggage Rack
北米ヤマハの純正オプションで販売されている製品。
純正オプションだけあってクオリティの高さはお墨付きです。
正規ルートでの国内取り寄せが難しい純正部品ですが、ありがたいことにウェビックにて販売中。
NOMADIC Racks BETTER THAN OEM RACK KIT
多くのキャリアがパイプを曲げて接合したデザインが多い中でアルミ板を曲げたデザインというシンプルで珍しい製品です。
サイズも小さいため一見するとキャリアとしては機能不足のように見えますが、バイク用のボックスや汎用の拡張キャリアを取り付ける際はこの荷重を面で受けるフラットデザインが非常に効果的で、更にメーカーではRotopaxというガソリン用のポリタンク(国内では消防法に適合しないため原則的に使用不可)の取り付けブラケットをオプション設定しています。
Precision Motorcycle Racks ENDURO Series Rear Luggage Rack
メインとなる丸パイプにベースとなるプレートを溶接した小ぶりなキャリア。
機能性と機動性を両立したい方にオススメです。
こちらもRotopaxの取り付けステーをオプションとして展開しています。
取り付けにはYoutubeにてインストールビデオを公開しています(特に国内仕様特有の注意点はありませんでした)
Precision Motorcycle Rack Yamaha TW200 - ENDURO Series Rear Rack Installation
Moose Racing Expedition Rear Rack
TWのオフロードカスタムパーツを多数リリースしているMoose Racing社のキャリア。
こちらもウェビックにて販売されているため、国内でも簡単に手に入れることができます。
Happy Trails Tail Rack
角パイプを組み合わせた堅実で強靭なキャリア。
大きな特徴として非常に多くのオプションパーツを設定しており、サイドガード兼サイドパニアキットはなんと7種類。
組み合わせ次第でアドベンチャーツアラーの憧れであるフルパニア化も可能な製品になっています。
CycleRacks.com Rear Rack
TWの海外系カスタムをチェックしたことがある方は見たことがあるのではないでしょうか?
社外品純正品含めTW用に現在販売されている中で一番大きなキャリアです。
外見上の一番の注目点はメインフレームの取り回し。
通常ウインカーステーやシート固定部、サブフレームとメインフレームの固定部分に噛ませる形で取り付けを行うことが多いのですが、こちらの製品はメインの固定をタンデムステップのステーと共締めすることでサイドガードも兼ねた設計を実現しています。
Procycle Top Rack
丸パイプをメインフレームとし、カスタム性に優れたキャリアです。
車体への取り付けステーに鉄板を使用しており、デザイン性に優れています。
販売はTWのオフロード系カスタム用品を多く取り揃えているProcycle社が行なっていますが、製作はYoutubeでバイクのカスタム動画を多数手がけているMoto Mule氏により行われており、取り付けに関するインストールビデオを公開しています
Yamaha TW200 Cargo Rack and Soft Luggage Side Support - Features and Install
フロントキャリアという選択肢
DF200EやAG200、AG-XRなど、中排気量アドベンチャーやアグリカルチャーカテゴリにはフロントキャリアを装備している車両が多く存在していました。
リアキャリアのように重量物や大量の荷物を積むことはできませんが、前方から視線を外すことなくアイテムを置くことができるのでかなり便利です。
海外では社外品のフロントキャリアが各車種用にラインナップされており、TW用もいくつかのメーカーから販売されているのでこちらも紹介します。
なお、今回紹介するキャリアは積載時にヘッドライトが隠れないタイプの商品です。
上で紹介したメーカーからもいくつか販売されていますが、多くが積載時にヘッドライトが隠れてしまい法規的にNGな上非常に危険なので敢えて紹介は控えさせていただきます。
デザインだけの実質ダミーとして取り付けることはできますが個人的にはキャリアはフルに使えるほうが好きなので…
mekdad1 TW200 Front Rack
アルミ製のフロントマウント。
無塗装素地仕上げで機能性はもちろん見た目のインパクトは非常に高いです。
初期顔の角形ヘッドライトに適合するデザインで純正のトリプルツリーに共締めする固定方法になります。
非純正のヘッドライトを装着しているので現在の私のTWでは装着することができませんが、機会があればぜひ装着してみたいアイテムでもあります。
サイドキャリアとサイドガード
アドベンチャー仕様やツアラーに多く装備されているサイドパニアを取り付けるためのベースキャリア、転倒時にカウルなどを守ることや通常時にはサイドバッグをタイヤに巻き込んでしまうことを防ぐことができるサイドガードもTW用に社外品がラインナップされています。
Happy Trails SU Side Rack Yamaha TW200
TW200用の大型キャリアを多数リリースしているHappy Trailsのサイドガードシリーズで一番シンプルなタイプの製品を代表として紹介しましょう。
上で取り上げたTrail Rackのデザインに合わせたSUラックはシンプルかつ多目的なデザインでこちら単品でも取り付け可能なデザインになっています。
出来るだけバッグ装着時の出幅を減らすためにウインカーを移設する装備が同梱されていたり、左右のキャリア部を繫ぎ止めることで強度確保やブレ止めを実現しています。
TW200 Side Luggage Racks
ガード範囲の広いPMRack社の製品は柔らかいバッグ類の巻き込み保護をメインに設計されています。
ガード性の高いデザインのインパクトも大きいですが、追加された筋交いによりフックなどを引っ掛ける箇所が増え実用性もしっかり確保されています。
こちらも同社のエンデューロキャリアと同じくYoutubeにて取り付け動画を公開しています。
Precision Motorcycle Racks Yamaha TW200 - Side Luggage Racks Installation
Procycle Side Cover Saddle Bag Guards
非常にシンプルなデザインのこの製品はTWのデザインを大きく崩したくない、ガードを目立たせたくない、重量増加を出来るだけ避けたい方に最適です。
取り付けは上で紹介しているトップラックに付属している車体へのベースへ取り付けるようになっており、別々での購入になるとこの車体へのステーがダブる可能性があるのでセットでの購入をお勧めします。
こちらもトップラックのインストールビデオの中にサイドキャリアの取り付けの様子も紹介されているので簡単に取り付けできると思います。
クオリティの国内ブランドと実用性の海外ブランド
バイクのキャリアを探す場合、当然どれくらい使用するかや普段どういうものを積むかが選考理由になると思いますが、数泊するような長距離ツーリングや重量物を積載するとなると国内のRallyキャリアや純正キャリアでは物足りない状況が発生します。
そんな時に実力を発揮するのが海外製キャリアで、向こうでは国内では想像しきれないくらいの長距離ツーリングや未舗装路をキャンプしつつ何日もかけて走るようなトレイルツーリングが多いため、実用性に優れたキャリアが必要になる状況が多いです。
そのため大型キャリアや堅実なサイドガード、拡張性確保のための様々なオプションパーツなど、国内のデザイン重視のキャリアとはまた違った進化を遂げています。
一方国内製キャリアも、クオリティーに関しては海外製(純正オプションでは問題ないですが)では追いつけない物ではありますし、もちろん低価格なところも大きなポイントです。
見た目のインパクトも大きく、周りと違うスタイルになりたいと思った方にも最適な海外製キャリア、低価格で確実なクオリティなものを手に入れられる国内製キャリア。
ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?