こんにちは
寒さが限界に達してきてバイクシーズンの終わりを感じています。めぐさんです。
去年はスノーアタックとか色々としていましたが今年はおとなしくしている予定…
オフ車は可動式ペダルでしょ
小排気量トレールから大排気量モトクロッサーまでほとんどの国産オフロードバイクは転倒時にペダルが内側(エンジン)に曲がり込むのを防止するために、ブレーキペダルとシフトペダルが可動するようになっています。
ところがTWはコストダウンの影響かここの部分が非可動なんですよね。
以前平坦なアスファルトの上で転んだときはシフトペダルではなく後ろのステップが曲がってしまったのですが、オフで河原のようながれ場やV字に切れ込みのある場所だとひっかけて曲げてしまう可能性もあるんですよね。
一般的な細身のオフ車ならこういうことも少ないのですが太身の車体では命取り。
なんとか交換することができないか調べてみることにしました。
シフトペダルは楽々交換可能
基本的にオフロード用途に使われることの少ないTWなので専用の社外品はIMSのみ。
ということで流用で探してみることにします。
純正の型番は1RL-18110-00です。
調べてみると、どうやらブロンコが同じ型番のペダルを使っている様子。
ブロンコは比較的オフ用途に使っている人が多いので別のバイクを流用している先人がいるのではないかと踏み、さらに調べてみると…
なんとYZ80のシフトペダルを流用している人を発見、これならTWもイケると考え、早速購入。
ちなみに品番は2HF-18110-01でした。
価格ですが、新品が送料手数料込みで4000円で余裕でお釣りがくる金額だったのでやはり社外品を買うよりお手頃ですね。
固定に必要な小さいボルトはそのままTWのものが使用できます。
届いた新品YZ80ペダルともともとのTW200ペダルの比較。
曲げ角は違うものの基本的なレイアウトは同じで全体的に肉厚になっています。
この辺りはさすがモトクロッサーといったあたりでしょうか。
交換してみました。
黒くて汚いボディーに新品の綺麗さがめっちゃ浮いていますが場所が場所だけに塗るわけにいかないのでこのまま放置。
実は黒いペダルの品番で注文したのですが普通にメッキのが届いたのでもう黒いのは存在しないのかもしれませんね。
交換自体は至って簡単で、ペダル本体に付いている小さいボルトを外し本体をまっすぐ引っこ抜いて付け替えるだけ。
泥が噛みこんでいる場合はハンマーで軽くコンコンするとスポッと抜けてくれます。
実際どの車種まで使えるの?
(2020/12/15:追記)
TW用で販売されているIMS製シフトペダル、こちらの品番が313114というものなのですが、
同じ品番を使用している車種を挙げてみると、
・YZ80(1983-2001)
・YZ85(2002-2006)
・YZ125(1996-2006)
・YZ250(1988-2006)(FとFX用は不可)
・KX60(1983-1993)
・KX100(1988-1993)
・KX250(1983-1986)
・KDX250(全年式)
この8車種が互換性ありということになり、この辺りの社外品や純正品のペダルも取り付け自体は出来るのではないかと…
つまりZETAのYZ85用鍛造シフトレバーやリボルバーシフトレバー等も使えるということですね。
ただKDX250については純正ペダルがチェーン避けで特殊な形状になっているので完全適合するのかは不明ですし、当然ながら取り付けが出来てもレイアウト的にジェネレーターカバーに干渉してしまったりうまく操作ができない…なんていうパターンに陥ってしまうことがあるので純正品はYZ80(85)、社外品はIMSという選択肢が一番良いのではないかと思います。
ブレーキペダルは一見簡単そうに見えるが…
シフトペダルが簡単に交換できたのでこれならブレーキペダルも楽々行けるでしょという甘い考えで調べ始めたものの、これがまたなかなか見つからない…
最初に兄弟車であるセロー(1KT)、ブロンコ、TTR225を調べてみましたがフレームの内側にペダルが付くため流用不可。
BW200はTWと同じ品番で非可動。
タンクでお世話になったXT250Tは一見イケそうでしたが作用点側の形状が違って厳しそう。
セロー兄弟のご先祖さんであるXT200用ならどうだということで調べてみると、ぱっと見は同じ形状だったので使えそう…
というわけで買ってみました。
手で持っているのがXT200用(品番不明)です。
これならイケる…!と確信したものの、よく見るとブレーキランプを光らせるためのスイッチから伸びているワイヤーを引っ掛けるフックがない…
とりあえずホームセンターで適当なステーを買ってきて固定、若干無理やり付いていますがそこまで強度は必要としていない場所なのでいったんこれで様子見です。
(追記:この後剥がれたのでボルトで追加固定しておきました)
取り付けは純正品をそのまま入れ替えるだけなので車両への改造は特に要らずブレーキラインをサクッと移植すればあとは簡単…と思ったのですがここで問題が。
これ、わかるでしょうか。
ブレーキ側よりフレーム側の方が数ミリ短く、ステップのステーを被せようとすると思いっきり干渉してブレーキかけようと踏んでもペダルが動かないという恐怖の仕様になってしまいました。
さすがにこれは洒落にならないのでブレーキペダルを削って対処したいところですが、残念ながら手持ちの工具では歯が立たずワッシャーもぴったりの物がなかったので、暫定的に下のボルト固定穴にオーバーサイズのワッシャーを挟んで浮かせるようにしてみました。
この構造だと上側のボルトにトルクがかからないのであまり安全とは言えないのですが、ネジロックを併用してとりあえずビクともしないようにはなっていますし、下側のボルトがしっかりしまっているので暫定としてこの状態にしています。
ブレーキのフィーリングはそこまで変わらず、見た目もよりオフ車に近づいたのではないのでしょうか。
完全に自己満足的改造
ブレーキペダル側は上記の通りかなり取り付けが大変でしたが、画像の通り見た目は殆ど変わらずおそらく言わないと他のTWオーナーでさえ気がつかない仕様に…
乗り手としては常に踏んでいる部分なので満足感はあるのですが、こればっかりはどうしようもないかもしれませんね。
目立ちたい人は塗装するか社外の派手なアルミ製(高いしシフトペダルしかないけど)を使うのが最短ですね。